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若手社員を食生活から支える?食事付き社員寮【2025年版】

目的別解決策
2025.07.16

    若い世代の食生活は依然として質が低い!?

    最新データから浮かび上がる若い世代の「栄養不足」の実態

    日々の仕事のエネルギー源となる食事。その食事の質によって、仕事中のパフォーマンスが上下するのだとすれば、「社員の食生活」は企業側にとっても影響の大きなファクターとなります。とはいえ、「社会人たるもの、食生活くらいは自己責任でどうにかするもの」という考え方が一般的であることもまた事実。果たして、企業は社員の食生活にどの程度関わっていくべきなのでしょうか。

    厚生労働省が発表した令和5年度(2023年)の『国民健康・栄養調査』によると、若い世代の食生活の課題は一層深刻化していることが明らかになりました。同調査では、男女ともに若い世代ほど「栄養バランスが取れていない」、「栄養に対する意識が低い」という傾向が顕著に現れています。

    特に注目すべきは、20歳以上の野菜摂取量の平均値が256gとなっており、男性では直近10年間で減少しており、女性でも平成27年以降減少しています。また、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上毎日食べる人は、男性45.7%、女性47.1%と、半数を下回る結果となっています。

    食生活改善の意識についても深刻な状況で、最新の調査では「改善するつもりはない」が最も多く、次いで「関心がない」という回答が続いています。企業の将来を担っていく若手社員が、自分では十分な栄養がとれない状況にある―これが現在の事実であるとすると、「若手社員の食生活」もまた、企業が行う様々な人材育成の一つのテーマとして考えるべき重要な課題と言えるでしょう。

    社員と会社の双方がメリットを感じられる生活サポートとは?

    朝食欠食率は20代で最高値を記録

    先ほどの国民健康・栄養調査によると、朝食の欠食率は依然として高い水準で推移しており、特に20代の若年層において深刻な状況が続いています。2024年の調査では、朝食欠食率は男性15.0%、女性10.2%となっており、年代別で見ると20代が最も高く、男性30.6%、女性23.6%という結果が出ています。

    この背景には、時間的・経済的な暮らしのゆとりの不足が大きく影響していることが農林水産省の調査で明らかになっています。起床から外出までの時間が1時間未満の人の約3割が朝食を「ほとんど食べない」と回答しており、朝食の摂取状況と経済状況の間にも密接な関連が見られました。

    20代独身社会人の食生活の現実

    18〜39歳の若い世代を対象とした最新の食事習慣調査では、以下のような実態が浮き彫りになっています:

    • 時間の制約: 起床から外出まで1時間未満の人が多数を占める
    • 経済的な制約: 食費を抑えたいという意識が強い
    • 栄養意識の低さ: 食生活改善への関心が低い
    • 外食・中食依存: 手軽な食事への依存が高まっている

    これらの要因が複合的に作用することで、若手社員の食生活の質的低下が進んでいるのが現状です。

     

    食生活の乱れはパフォーマンスにも深刻な悪影響

    朝食よりも睡眠を優先する若手社会人の実態

    「朝食を取らない」と回答した人の理由を分析すると、「もともと朝食をとる習慣がない」が最も多く、次に「朝は時間がない」「朝は睡眠を優先する」といった回答が続いています。

    働き方改革が進む一方で、若手社員の生活リズムは必ずしも改善されておらず、「朝は睡眠を優先する」ことが常態化した結果、慢性的な朝食欠食という習慣に結びついていると考えられます。

    脳のエネルギー不足が引き起こす生産性の低下

    若手社員に広がっている「朝食は食べない」という習慣について、本人にとってその方が調子が良いのであれば、企業側がとやかく口を挟む類の話ではないかもしれません。

    しかし、労働生産性に対する不眠と朝食欠食の影響を調べた結果、朝食を抜くことによる仕事のパフォーマンスへの悪影響がより明確に示されています:

    • 認知機能の低下: 朝食を抜くと脳にエネルギーが回らないため、集中力や判断力が低下
    • 血糖値の急激な変動: 朝食抜きで昼食を摂取すると血糖値が急上昇し、その後の急降下により午後の生産性が大幅に低下
    • 長期的健康リスク: 将来的なメタボ化、生活習慣病の罹患リスクが高まる
    • メンタルヘルスへの影響: 栄養不足によるストレス耐性の低下

    適切な朝食を摂取する社員とそうでない社員の間で、午前中の業務効率に最大20%の差が生じることが報告されています。

    このような長期的な視点で見た場合、やはり「社員の食生活」は企業側が積極的に対処すべき重要なリスクマネジメント課題として位置づけられるべきではないでしょうか。

    食事付き社員寮で生活リズムを整える

    朝・夕の手作り料理で若手社員の食と健康を総合的にサポート

    企業が社員の食生活をサポートするためには、どのような手を打てば良いのでしょうか?最も効果的とされるのは社食の充実ですが、社食を新設するには相当のコストとスペースが必要になってしまいます。

    そこで推奨したいのが、食事付き社員寮という包括的なソリューションです。現代の食事付き社員寮では、以下のような特徴を持つサービスが提供されています:

    栄養面での充実

    • 管理栄養士が監修したバランスの取れた献立
    • 野菜摂取量の目標値(350g/日)を意識したメニュー構成
    • 朝夕2食の提供による1日の栄養バランスの確保

     

    生活リズムの改善

    • 規則正しい食事時間による生活リズムの構築
    • 朝食摂取率の向上による午前中の生産性向上
    • 夕食の提供による帰宅後の充実した時間の創出

     

    コミュニケーションの促進

    • 寮内での食事による同僚との交流機会の創出
    • 寮母や管理スタッフとの日常的なコミュニケーション
    • 孤食の解消による精神的な安定

     

    経済的負担の軽減

    • 市場価格と比較して割安な食事の提供
    • 食材の購入・調理・片付けの手間とコストの削減
    • 若手社員の可処分所得の向上

    企業にとってのメリットも明確

    食事付き社員寮の導入は、若手社員だけでなく企業にとっても以下のようなメリットをもたらします:

    • 生産性の向上: 適切な栄養摂取による業務効率の改善
    • 健康経営の推進: 社員の健康管理による医療費削減効果
    • 離職率の低下: 充実した福利厚生による定着率の向上
    • 企業ブランドの向上: 社員を大切にする企業としての評価向上

    まとめ:若手社員の健康投資が企業の未来を創る

    最新のデータが示す通り、若手社員の食生活の課題は改善されるどころか、むしろ深刻化している状況にあります。野菜摂取量の減少、朝食欠食率の高止まり、栄養に対する意識の低下など、複合的な問題が若手社員の健康とパフォーマンスに影響を与えています。

    食事付き社員寮は、これらの課題に対する包括的なソリューションとして、若手社員の健康を養い、自己管理能力を育む効果的な手段と言えるでしょう。栄養バランスの取れた食事の提供、規則正しい生活リズムの構築、経済的負担の軽減という多面的なサポートにより、社員の健康投資は必ず企業の生産性向上と競争力強化につながるはずです。

    若手社員の健康を支援し、長期的な企業価値の向上を図る観点からも、ぜひ食事付き社員寮の活用をご検討ください。


    ・参照データ

    厚労省令和5年「国民健康・栄養調査」の結果:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45540.html

    農水省令和5年度食育白書:https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/r5_index.html

    農水省「食生活・ライフスタイル調査~令和5年度~」:https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/240628.html

    労働生産性に対する不眠と朝食欠食の関連 :https://www.jstage.jst.go.jp/article/kenkokyoiku/32/3/32_320304/_pdf/-char/ja

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